果実類
オレンジ
分類 | ミカン科カンキツ属 |
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原産地 | インド |
学名 | Citrus sinensis |
外国語名 | Valencia (英) |
由来 | 柑橘類の分類では、スイートオレンジとサワーオレンジがある。このうちスイートオレンジが世界中に広まって現在のオレンジ生産の起源となった。 |
歴史背景 | スイートオレンジは、インドのアッサム地方が原産といわれ、中国に伝わって中国品種群となった。地中海沿岸へは、16世紀頃、ポルトガル人が中国種を伝え、これがもとになって地中海品種群になった。さらに、アメリカ大陸にも伝わり、バレンシアオレンジやネーブルオレンジ大きな産業となり、世界各地にも広まった。バレンシアは、スペインのバレンシアの名がついているが、原産地は不明。 |
伝来 | 日本へは、バレンシアオレンジは、1903年にアメリカから導入されが、温度が不足するため、商業用の栽培はほとんどされていない。唯一、福原オレンジが枝変わり品種として栽培されている。ワシントンネーブルは、1889年にアメリカから導入された。現在は、この枝変わりからいくつかの品種が作られ栽培されている。 |
時期 | バレンシアは通年で回る。ネーブルは、11-5月にアメリカ産、秋にチリ産。国内産は12月から3月。 |
国内分布 | バレンシアは、米国カルフォルニア産がほとんど。他に南アフリカや豪州からも輸入がある。ネーブルは、カルフォルニア産が主で他にチリ産が輸入されている。国内産は、広島、和歌山、静岡、愛媛、熊本など。 |
特徴 | バレンシアオレンジは、多汁で甘みと酸味のバランスと香りが良いが、皮は手でむきにくい。ネーブルオレンジは、果頂部にへそがあり、種が少なく皮がむきやすい。 |
品種名 | バレンシアオレンジ、ブラッドオレンジ、福原オレンジ、ワシントンネーブル、白柳ネーブル、大三島ネーブル、清家ネーブル |
下処理 | 果肉を取るには、皮を縦に厚めにむき、小房の皮と果肉の間に包丁を入れて、放射状に切り離して果肉を取り出す。手軽に食べたいときには、果肉が楽にはずれるようにスマイルカット(横半分に切ったものをそれぞれ縦半分に切り、さらに縦2~3等分のくし形に切る)にする。 |
料理名 | オレンジとクリームチーズのサラダ、オレンジジュース、クレープシュゼットのソース、肉類(焼き鴨、スペアリブ、バーベキューなど)のオレンジソース、肉類(焼き鴨、スペアリブ、バーベキューなど)のオレンジ煮、オレンジシャーベット、オレンジケーキ、オレンジゼリー |
調理法 | 香りと風味がよく、生食が主だが、その特徴を生かすように煮物や炒め物にも利用する。 |
加工品 | オレンジジュース、オレンジピール(砂糖漬け)、マーマレード、オレンジシャーベット、オレンジケーキ、オレンジのリキュール |
選び方 | 皮の色づきがよくてつやがあり、きめが細かいもの、押して弾力があり、手に持って重いものがよい。フカフカしているものは避ける。輸入品は、輸送距離、時間が長いため国産品に比べると鮮度低下が速いので、購入後は、はやめに食する方がよい。 |
保存方法 | 3~7℃、輸入品はワックス処理がされているので蒸散は少ないが、乾燥させない方がよい。 |
栄養 | ビタミンCは、バレンシアよりもネーブルの方が多い。 |
備考 | 米国フロリダ産のオレンジも有名だが、これはほとんど果汁用に加工される。また、加工に用いられる果汁はブラジル産も多い。苦み成分のヘスペリジンは、血圧を下げたり、毛細血管を強くする効果があると言われている。 |