e食材辞典

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新鮮な食材の見極め方や旬の時期、下処理の仕方からその調理法まで、
毎日のお買い物や献立づくりに役立つ情報が満載です。

食材解説・監修|神戸女子大学家政学部教授 後藤昌弘(農学博士)

野菜類

ディル

ディル

この食材のレシピ

分類 セリ科イノンド属
原産地 地中海沿岸、ロシア南部
学名 Anethum graveolens L.
外国語名 dill (英)
別名 イノンド、時蘿、姫茴香
由来 別名の「ノインド」は、スペイン語の「イネルド」がなまったものと言われる。
歴史背景 古くから薬草として利用されており、ローマ時代にも栽培されていたと言われるが、普及したのは14世紀になってからである。
伝来 江戸時代に導入され、時蘿(ジラ)という名称で生薬として利用されていた。
時期 通年
国内分布 インド、イギリス、アメリカ、スペイン、イタリア、日本では各地のハーブ園
特徴 フェンネル(茴香)に葉や花が似ている。茎葉(dill weed)は、さわやかな香り、種子(dill seed)は刺激的香りと辛味を持つ。草丈は50~80cmにもなり、茎は中空で多くの細い葉を羽状につける。花は先端に付き、小さく淡黄色。種子は長さ5~6mm、直径2~3mm程度である。植物体全体に精油(香り成分)を含み、熟した種子にも2-5%含む。
品種名 スーパーデュカット、デュカット、ブーケ、ビーリング、ヘラクレス
下処理 さっと洗って汚れを落とし、水気を拭き取ってから使う。
料理名 サーモンマリネ、ますの香草焼き、グラタン
調理法 葉はスープやサラダに添えたり、ゆでたジャガイモに振りかけて香りづけにする。種子はパンや焼き菓子の風味づけなど加熱調理にむく。粒のまま酢漬けにも使われる。魚介類にも合う。
選び方 葉はきれいで、変色が無いもの、しっかりしたものを選ぶ。
保存方法 茎葉は乾燥して用いるのに適さない。水を入れたコップにさして風の当たらないところに置くか、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存する。
栄養 葉の香り成分はα-フェランドレン、種子はカルボンとリモネンである。