野菜類
ニラ
分類 | ユリ科ネギ属 |
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原産地 | 東南アジア、中国、日本など断定されていない |
学名 | Allium tuberosum |
外国語名 | Chinese chive (英) |
別名 | かみら、くくみら、くきみら、ふたもじ |
由来 | うまいという意味の「美辣(みら)」にあるといわれる。古くは加美良(かみら)、久々美良(くくみら)、古美良(こみら)などの名があった。 |
歴史背景 | 中国ではにんにく、ねぎ、らっきょう、はじかみとともに「五辛」の一つとされている。「史記」には「千畝のにら畑を持つ者は、収入では千戸の領地を持つ諸侯と同じだ」と記述されるほど、にらは珍重された野菜だった。 |
伝来 | 古事記にも記載が見られるほど古くから食されてきた野菜。延喜式には、栽培法も記載されている。古くから整腸剤としても利用されていた。 |
時期 | 一年中、出回る。 |
国内分布 | 栃木、茨城、群馬、千葉、高知。黄ニラは、岡山の特産。花ニラは、山形、宮城。 |
特徴 | ネギの仲間の緑黄色野菜。細長くまっすぐに伸びた緑の葉は柔らかく、汁物やおひたし、炒め物などに使われる。中華料理、韓国料理にも用いられる。「黄にら」は、ニラを光に当てないように軟化栽培したもの。花ニラはとうだち(抽だい)させて、花茎を利用する。 |
品種名 | グリーンベルト、スパーグリーンベルト、常緑大葉、たいりょう、テンダーポール |
料理名 | にら玉、にらレバ炒め、にら粥、にら雑炊、にらのお浸し、にらの卵とじ、にらと鶏肉の和え物、にらといかの炒め物 |
調理法 | 火の通りが早いので炒める場合はサッとでよい。油を使った調理にするとカロテンの吸収がよくなる。和え物、炒め物、雑炊にするとおいしい。 |
選び方 | 葉がみずみずしく濃い緑色でつやがあり、肉厚で葉先までぴんと伸びてやわらかいものがよい。葉先が枯れていたり黄ばんだもの、茎の切り口が乾いたものは避ける。茎が極端に太いものは筋張っていて味がわるい。 |
保存方法 | ぬれた新聞紙で包んで冷蔵庫へ入れると2~3日はもつ。いたみやすいので早めに利用する。 |
栄養 | β-カロテンが豊富。ビタミンB1・B2、Eを含む。ビタミンB1の吸収を助ける硫化アリルを含む。 |