野菜類
トンブリ
分類 | アカザ科ホウキギ属 |
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原産地 | 西アジア。ユーラシア大陸に分布。 |
学名 | Kochia scoparia Schrad.(ホウキギの学名) |
外国語名 | summer cypress seed |
由来 | 中国渡来の「唐(とう)」と食感が似ているハタハタの卵の秋田県での呼称「ぶりこ」が合わさった「とうぶりこ」が省略されて、転訛したものとされる。 |
歴史背景 | 中国ではホウキギの果実を地膚子、生育途中の地上部を地膚苗と称し、利尿剤として用いていた。ホウキギの和名は茎を庭箒を作る目的でほぼ全国的に農家の庭で栽培されていたことによる。 |
伝来 | 時期は不明。中国経由と推定されている。 |
時期 | 10月下旬~3月。加工品は通年。 |
国内分布 | 秋田県大館市比内地区、大仙市太田地区 |
特徴 | ホウキギ(一年草)の成熟種子。直径は1~2mmの小さな球形で黒緑色で光沢がある。色や歯触りが似ていることから「畑のキャビア」ともよばれる。江戸時代の飢饉の際に食用とされたのが始まりと言われる。果皮にはサポニンが多く偏在しそのままでは食べられないので、乾燥果実を煮た後水に1日さらし、手でもんで外皮を取り除く。 |
品種名 | 品種名はつかないが早生、中生、晩生のものがある。 |
料理名 | 精進料理、和え物、カナッペなど |
調理法 | 瓶詰めや真空包装品はすでに加熱されているので、洗ったり、再度加熱したりせず、仕上げにそのまま加える方が、食感を損ねない。 |
加工品 | 瓶詰め |
選び方 | 身が小さくそろっているもの、粒にハリがあるもの。実の色が深い緑色をしている方がよい |
保存方法 | 瓶詰めや真空包装品は開封しなければ常温保存できる。開封後は密閉できる容器に入れ、冷蔵庫で保存し、早めに食べきるのがよい。 |
栄養 | 脂質、タンパク質が多く、野菜としては熱量が大きい。食物繊維、亜鉛も多い。 |