野菜類
タカナ
分類 | アブラナ科アブラナ属 |
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原産地 | 中央アジア |
学名 | Brassica juncea(L.)Czerniak |
外国語名 | takana, broad leaf mustard (英) |
別名 | 鹿島タカナ、石川タカナ、京都赤タカナ |
歴史背景 | 紀元前から栽培され、葉は煮物、種子は薬や毒消しとして利用されていたという。中世以前にシルクロードを経由して中国へ伝播したといわれる。中国の華南・華中のほかにヒマラヤ・東南アジアに分布し、多肉性タカナは華南、茎用タカナは四川省を中心に発達し、華南・台湾に分布している。 |
伝来 | タカナは9世紀ごろ、カラシナは10世紀ごろ中国から。多肉性タカナは明治中後期。 |
時期 | 関西以西:10月~4月、東北:5~7月、9~11月 |
国内分布 | 九州、四国、近畿 |
特徴 | 関東以南に分布し、地方で品種分化している。形態や生態的特徴から、葉カラシナ類、タカナ類、多肉性タカナ類などに分類される。葉カラシナ:タカナ類より小型。関東以北での栽培が多い。茎や葉を野菜とするほか、種子から辛子粉をとる。タカナ類:葉が広く、柔軟で葉カラシナ類に比べて大株。葉は薄緑~濃緑で漬物や煮物にする。 多肉性タカナ:葉が広大で多肉柔軟。葉の色は緑~濃緑で、葉面に紫色の色素を生じる品種もあり、漬物にされる。タカナはカラシナほど辛味は強くなく、味はアブラナに似ている。 |
品種名 | 葉カラシナ:阿蘇高菜、久住高菜、タカナ:岩手芭蕉菜、大葉たかな、かつおな、多肉性タカナ:山形青菜、三池たかな、雲仙こぶたかな |
料理名 | めはりずし(三重県、和歌山県、高菜漬け使用)、青タカナ入りあんかけめん(阿蘇高菜漬け使用)、雑煮(かつおなは、福岡で正月の雑煮に用いられる)、鍋物、中華炒め(多肉性タカナ) |
調理法 | 煮浸し(かつお菜)、炒め物 |
加工品 | 漬物 |
選び方 | 張りがあってみずみずしいものを選ぶ。 |
保存方法 | しなびないように湿らせた新聞紙などで包んむかポリ袋に密閉し、冷蔵庫で保存する。 |
栄養 | ビタミン類が豊富で特にカロテン(体内でビタミンAになる)が豊富。ビタミンCやカルシウムも多い。 |