穀類
食パン
外国語名 | white table bread (英)、pain de mie (仏) |
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由来 | 明治期に主食に用いているパン「主食用パン」を略して始まったとする説やデッサンの線を消すのに使っていた「消しパン」に対する言葉で食用のパン「食パン」とされたという説、西洋料理のもととなる食べ物で「本食」、それに使う「本食パン」が略されたとする説など諸説が有るが、詳細は不明である。 |
歴史背景 | 18世紀頃にイギリスで強力粉を原料にして金型に入れて焼く「山型食パン」の製造が始まりった。型がブリキの箱(tin box)であったことからtin breadともよばれ、イギリスの植民地など全世界に広まった。日本でも始まりはイギリス人が持ち込んだものと考えられるが、蓋をする箱型で焼く、角形食パンは工場での大量生産に適しており、戦後、学校給食の普及に伴って広まった。 |
伝来 | 幕末に横浜近郊に住む外国人はフランス人が多く、フランスパンが主であったが、明治期にイギリス人が増え、イギリスパンの山型食パンが中心になったと考えられる。 |
特徴 | 強力粉(小麦粉)あるいは小麦粉と他の穀類を混ぜたものにイースト、水、食塩、糖類、食用油脂等を練り合わせ、発酵させたもの(パン生地)を食パン型に入れて焼いたもの。用いる長方形の箱(型)に蓋をする「角型食パン」、蓋のない「山型食パン(山食,ラウンドトップ)」に分けられる。市販品は用途に合わせて1斤を厚切り(4、5枚切)や薄切り(6、8、10、12枚切)にしている。食パン1斤は公正競争規約で340g以上と定められているので、通常350gから400g程度のものが多い。 |
料理名 | トースト、サンドイッチ など |
選び方 | 角型は角の丸みがほどよいもの、山型は頭の部分のツヤが適度にあり、側面の縦線がきれいなものが十分な発酵をして焼かれているものである。 |
保存方法 | 水分が飛ばないようにポリ袋等に入れて常温で保存する。冷蔵するとデンプンが老化して固く、パサパサになるので望ましくない。冷凍保存は可能。解凍は電子レンジよりもトースターを用いる方がよい。 |
栄養 | 主成分は炭水化物(デンプン)。タンパク質、脂質が次いで多い。ビタミンB1や葉酸を含む。塩分量は比較的高めなので塩分制限のある人は注意する必要がある。 |