魚介類
イトヨリダイ/イトヨリ
分類 | イトヨリダイ科イトヨリダイ属 |
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原産地 | 琉球列島を除く南日本沿岸からフィリピン、ベトナム沿岸、北西オーストラリアにかけて広く生息する。 |
学名 | Nemipterus virgatus |
外国語名 | besugo, golden thread, read coat (英) |
別名 | イトヒキ、イトヨリ、アカナ |
由来 | 泳ぐ際に金糸をねじるように見えるので糸縒鯛と呼ばれる。関西ではイトヒキと呼んでいる。 |
時期 | 秋から春先。 |
国内分布 | 本州中部以南から東シナ海に生息。 |
特徴 | 体色は背側が鮮やかな桃色,腹部は淡色で体側に6~8本の黄色縦帯(頭から尾の方向)がある。尾びれ上葉が糸状に伸び、しりびれが3棘、8軟条である。また、側線の始まる部分に赤色斑がある。肉はくせのない、やわらかな白身で淡泊で上品な味である。体側の黄色い筋模様が美しく、水揚げされた後も色あせないので、祝い事や祭り事に使われることが多い。 |
下処理 | 頭と内臓を取って水洗いし、三枚におろす。骨がかたく、身がもろいので、取り扱いには気をつける。イトヨリは腹骨が固いので、いっきにおろすと見割れするため、腹骨を1本ずつ切り離してから丁寧におろすこと。振り塩などで、身を引きしめてから調理するとよい。 |
料理名 | いとよりの煮つけ、ブイヤベース、いとよりのグラタン、いとよりの紙包み焼き、いとよりのテリーヌ、いとよりの刺身、いとよりの揚げあんかけ |
調理法 | くせがないので、和、洋、中と幅広く使える。和風料理では煮つけ、塩焼き、照り焼き、蒸し物、皮目の美しさを生かして椀種に。椀種にする場合は、一度熱湯をかけてから用いると、汁ににごりが出ない。あしらいには、湯葉、しめじ、春菊などが合う。また、白みそを使ったみそ漬けにすると、身がしまり、旨みが増す。新鮮なものは、刺し身にしてもなかなかのものである。 |
加工品 | イトヨリの味噌漬け |
選び方 | 全体がピンク色で、表皮に鮮やかな光沢があり、えらが鮮紅色のものがよい。とくに表皮の横に走る黄色の線が鮮やかで、腹部が真珠色に輝いているものを選ぶのがよい。 |
保存方法 | 冷蔵または冷凍 |
栄養 | タンパク質が多く、脂質は少ない。脂質にはIPA(EPA)やDHAを含む。カリウム、カルシウム、ビタミンD、Eが比較的多い。 |