鶏をおいしく焼く6つのこと - 「おいしい」のコツ - vol.09

vol.

「おいしい」のコツ

鶏をおいしく焼く6つのこと

鶏肉には組織の異なる皮と身があり、表面がデコボコしています。
そのまま焼いてしまうと、火入れは均一にはなりません。
遠赤外線の炭火でも使わないことには、均一に焼けないのです。
単純に水分を飛ばせば良いというわけではなく、
ほとんどの場合「表面はこんがり、中はふっくら」といった
複雑で厄介な仕上がりが要求されます。
今回は、皮はパリパリ、身はふっくらとジューシーな
おいしい鶏の焼き方をご紹介しましょう。

鶏をおいしく焼く6つのこと - 「おいしい」のコツ - vol.09

「おいしい」のコツ

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鶏をおいしく焼く6つのこと

鶏肉には組織の異なる皮と身があり、表面がデコボコしています。
そのまま焼いてしまうと、火入れは均一にはなりません。
遠赤外線の炭火でも使わないことには、均一に焼けないのです。
単純に水分を飛ばせば良いというわけではなく、
ほとんどの場合「表面はこんがり、中はふっくら」といった
複雑で厄介な仕上がりが要求されます。
今回は、皮はパリパリ、身はふっくらとジューシーな
おいしい鶏の焼き方をご紹介しましょう。

「ジュワッ」ではなく「ジュワー」

「ジュワッ」ではなく「ジュワー」

 まず鶏肉の筋切りをして塩をふり、くさみ消しに軽くこしょうを振ります。ここまでの工程はどんな肉料理でも一緒ですから、覚えておくと役立ちます。次にフライパンを熱し、油を引かずに皮目を下にして鶏肉を中火で焼いていきます。焦げ目は最初から強火でつけるのではなく、じっくり時間をかけておいしい焦げ目をつけましょう。そのためには火加減に注意が必要です。熱したフライパンに鶏肉を入れたとき、耳をすませて音の違いを聞いてみてください。「ジュワッ」と高温ではなく、「ジュワー」くらいの音が理想。焼くときの音も大切です。

「ジュワッ」ではなく「ジュワー」

「ジュワッ」ではなく「ジュワー」

 まず鶏肉の筋切りをして塩をふり、くさみ消しに軽くこしょうを振ります。ここまでの工程はどんな肉料理でも一緒ですから、覚えておくと役立ちます。次にフライパンを熱し、油を引かずに皮目を下にして鶏肉を中火で焼いていきます。焦げ目は最初から強火でつけるのではなく、じっくり時間をかけておいしい焦げ目をつけましょう。そのためには火加減に注意が必要です。熱したフライパンに鶏肉を入れたとき、耳をすませて音の違いを聞いてみてください。「ジュワッ」と高温ではなく、「ジュワー」くらいの音が理想。焼くときの音も大切です。

重石をする

 しばらくして水と油が出てきたら、デコボコを平らにするために重石をします。クッキングペーパーを引いてお鍋に水を入れたもの、あるいはレンガにアルミホイルを張ったものでもいいでしょう。鶏肉は水分が多いので、皮の間に含まれている油と一緒にすべて出してしまうのです。このひと手間でおいしさが増すと同時に、カロリーもずいぶん抑えられると思います。均一に焼き上がった鶏肉は皮と身がひっついて一体化するので、鶏の皮が苦手という人もこれならおいしく食べられるはずです。この時、鶏肉から出た油は、捨てずにすくって取っておきましょう。この油は「チー油」といって、旨みが凝縮しており、様々な料理に使えます。また全部取りきらずに、少し残しておく方がおいしく仕上がります。

重石をする

重石をする

重石をする

 しばらくして水と油が出てきたら、デコボコを平らにするために重石をします。クッキングペーパーを引いてお鍋に水を入れたもの、あるいはレンガにアルミホイルを張ったものでもいいでしょう。鶏肉は水分が多いので、皮の間に含まれている油と一緒にすべて出してしまうのです。このひと手間でおいしさが増すと同時に、カロリーもずいぶん抑えられると思います。均一に焼き上がった鶏肉は皮と身がひっついて一体化するので、鶏の皮が苦手という人もこれならおいしく食べられるはずです。この時、鶏肉から出た油は、捨てずにすくって取っておきましょう。この油は「チー油」といって、旨みが凝縮しており、様々な料理に使えます。また全部取りきらずに、少し残しておく方がおいしく仕上がります。

音で焼ける状態を見極める。

 鶏を焼くとき、フライパンから音が出ますが、これは鶏肉から出た水分が油にはねている状態です。フライパンで油を熱しただけでは音はしません。この水音の違いで焼けている状況がわかります。「ジュ、ジュ」と音の間隔が短くなってきたら、鶏から出てくる水分が減ってきている状態。また水分が残っていても、フライパンの温度が下がると「ジュー」という音はしません。ある程度焼けたら、今度は焦げる可能性もあるので皮目を見てみましょう。菜箸でポンポンと軽く叩いてみると、音がするのがわかります。皮はカリカリに焼けていても、身にはまだ火が入っていない状態ですから、あとは調味料を加えてごくごく弱火にして火入れします。

音で焼ける状態を見極める。

味付けで応用を

味付けで応用を

 しょう油とみりん、砂糖を加えたら和風の鶏の照り焼きに。オリーブオイルとトマトソースを加えてバジルをふればイタリアンになり、バターを加えて赤ワインで煮込めば、フレンチの鶏の赤ワインソース煮に。ごま油を入れて紹興酒、テンメン醤、オイスターソースを入れると中華風にもなる。基礎を覚えておけば、どんな料理にも応用できます。

味付けで応用を

味付けで応用を

 しょう油とみりん、砂糖を加えたら和風の鶏の照り焼きに。オリーブオイルとトマトソースを加えてバジルをふればイタリアンになり、バターを加えて赤ワインで煮込めば、フレンチの鶏の赤ワインソース煮に。ごま油を入れて紹興酒、テンメン醤、オイスターソースを入れると中華風にもなる。基礎を覚えておけば、どんな料理にも応用できます。

調味料を加えるタイミング

 仕上げはまず強火にして日本酒を入れます。アルコールが飛んだところで、みりんを日本酒の半量分入れてください。少し煮詰めたところでしょう油を入れ、泡が細かくなったところで砂糖を加えます。身の方はかたくなるので、あまり火を入れすぎないこと。たれが煮詰まって身の一番厚いところに火が通ったら、照り焼きの完成です。

調味料を加えるタイミング

調味料を加えるタイミング

調味料を加えるタイミング

 仕上げはまず強火にして日本酒を入れます。アルコールが飛んだところで、みりんを日本酒の半量分入れてください。少し煮詰めたところでしょう油を入れ、泡が細かくなったところで砂糖を加えます。身の方はかたくなるので、あまり火を入れすぎないこと。たれが煮詰まって身の一番厚いところに火が通ったら、照り焼きの完成です。

おいしくする切り方

おいしくする切り方

 下ごしらえ、下味、火入れと同じくらい切り方も大切です。鶏肉は小さく切ってしまうと皮は浮いてしまい、鶏の油のおいしさが表現できません。ある程度の大きさに切り分けましょう。皮目をしっかり焼き上げておけば、調味料を加えて煮てもパリパリのまま食感が保てるのです。

おいしくする切り方

おいしくする切り方

 下ごしらえ、下味、火入れと同じくらい切り方も大切です。鶏肉は小さく切ってしまうと皮は浮いてしまい、鶏の油のおいしさが表現できません。ある程度の大きさに切り分けましょう。皮目をしっかり焼き上げておけば、調味料を加えて煮てもパリパリのまま食感が保てるのです。

鶏のおいしい焼き方

 以上の6のポイントをしっかり押さえたら、今度は映像で鶏のおいしい焼き方を見てみましょう!

鶏のおいしい焼き方