名称 | はぐらうり |
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都道府県名 | 千葉県 |
区分 | 野菜類 |
分類 | ウリ科キュウリ属 |
学名 | Cucumis melo var. utilissimus |
外国語名 | Oriental pickling melon (英) |
生産地 | 旭市、成田市など。 |
収穫地域情報 | はぐらうりを塩漬けにしてうりの中の種を抜き取り、しそ巻き唐辛子(塩漬けにした唐辛子を同じく塩漬けにした赤じそで巻いたもの)を入れた“はぐらうりの鉄砲漬け”は成田の名産。成田山新勝寺の参道の土産物屋には5月の連休前後を目安に新物の鉄砲漬けが出回る。 |
栽培情報 | 一般的な野菜と比べると圧倒的に生産量が少ないため、遠方では旬の時期であっても入手は困難な状況である。 |
由来 | “はぐら”とは“歯ぐら”。つまり歯がぐらぐらして噛めない老人にも容易に食べられるほど柔らかなうりからきたという説。もしくは歯ぐきでも噛み切ることができるうりからきたという説がある。 |
歴史背景 | はぐらうりは白うりの一種である。白うりはインドから中国南部にかけての地域が原産地と考えられており、奈良時代にはすでに日本に渡来していた。当時から漬け物などに利用されていて、平安時代の書物「延喜式(えんぎしき)」や「和名抄(わみょうしょう)」にも記述が見受けられる。江戸時代になると広く一般的に普及していたようである。 |
時期 | 5~10月中旬だが、潤沢期は5月中旬~9月中旬。最も旬なのは6月。 |
特徴 | はぐらうりは“白うり”の仲間である。白うりは熱帯アジアが原産といわれ、完熟すると皮が白くなることから“しろうり”と呼ばれている。はぐらうりは、長さは20~40センチくらいで、果皮は緑色。その緑が濃い青系と淡い緑の白系があり、細い縞がある。他のうりと比較すると、味は熟しても甘味はなく淡白だが、肉質は冬うりよりもしっとりと柔らかめで、浅漬けや酢の物に向いている食材である。種の周りのワタの部分はメロンの食感に似ている。水分が多いことから水分補給減として、また、体温を下げる働きもあるため、汗をかく夏に最適の野菜である。 |
下処理 | 半分にカットしたのちに中の種とワタの部分をスプーンなどで取り除く。アクが気になる場合は、切ったものを水にさらすか、切った断面をこすり合わせるなどしてアク抜きする。 |
調理法 | 塩揉みしただけでも美味しいが、その歯触りを楽しむために漬け物に使うのが一般的。淡白な味を生かして塩漬け、ぬか漬け、粕漬けなどに。他に炒め物や煮物などにも使える。漬け物にする際は、白うりは縦半分に切って中の種とわたをスプーンなどで取り除いてから、漬け物にする。その際、皮は剥かなくても大丈夫だが、皮が大きかったり、硬そうな場合は全部剥かずに縦縞状に薄く剥く。種を抜き、らせん状に切ったものを塩水に浸けて干す“雷干し”や、薄切りにして塩揉みしたものを酢の物にしてもパリッとした歯ごたえが楽しめる。 |
加工品 | 鉄砲漬けなどの漬け物。 |
選び方 | 手にしたときに重みがあるもの。大きさ自体は大きすぎず、小さすぎず、平均的なもののほうがよい。皮の表面にハリツヤがあってなめらかで、鮮やかな色をしているもの。表皮にくぼみのないもの。横状(リング状)にへこみのないもの。横状(リング状)にへこみのあるものには、切ったときの皮の内側に硬い組織ができていることがあるので、避けた方がよい。皮に傷や変色部分があるものも避けたほうが無難である。 |
保存方法 | 丸々1個を保存するときは、表面の水気をふき取り、乾燥させないようにラップで包むか、ポリ袋などに入れて、冷暗所か冷蔵庫の野菜室へ。使いかけのものや切った状態のものはラップで包んでから、冷蔵庫の野菜室で保存する。あまり日持ちはしないので、早めに消費すること。 |
栄養 | カリウム、食物繊維を含む。 |
問い合わせ先 | (参考)教えてちばの恵み http://www.pref.chiba.lg.jp/ryuhan/pbmgm/ 写真提供:千葉県 |
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