名称 | あいちの大葉 |
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都道府県名 | 愛知県 |
区分 | 野菜類 |
分類 | シソ科シソ属 |
学名 | Perilla frutescens var. crispa |
生産地 | 豊橋市、豊川市、田原市 |
収穫地域情報 | 国産の大葉収穫量のうち、55%強が愛知県産で日本一を誇る。なかでも豊橋市では1955年ころから栽培に取り組み、愛知県産の55%のシェア。安心・安全な栽培のために、最新の栽培技術も融合し、減農薬の取り組みも積極的に推進している。平成10年度から始まった愛知県農業総合試験場との共同開発で、青ジソでは初めてとなる登録新種「愛経1号」が開発され2007年に登録。これは、在来種の持つ香りのよさをそのままに、斑点病に対しての抵抗性が高く、周年通してハート型の葉形と適度な縮緬、濃厚な緑と季節により品質の低下がないもので、現在の主力品種となっている。また、「愛知県つまもの振興協議会」を中心に、愛知県でつまものを生産している5農協(豊橋温室、東三温室、JAひまわり、JA豊橋、JA愛知みなみ)一体で、“あいちの大葉”としてブランド化の成果を上げている。 |
栽培情報 | ガラス温室などで栽培するが、短日作物であることから、5~8月以外は、本葉が出始めると夜間に数時間の電照を行い、栽培を促進して周年栽培、周年出荷をしている。収穫時は1枚1枚手積みで、大きさを揃えて束ねてパック詰めしている。 |
別名 | シソ(紫蘇)、青ジソ、セイソ(青蘇) |
由来 | 紫蘇の場合。中国の逸話で、蟹の食べ過ぎで中毒を起こし、死にかけていた若者に、名医が薬草(紫蘇)を煎じて紫の薬を作り、与えたところ若者はたちまち元気になった。“紫”の“蘇る”薬ということで、この薬草を紫蘇と呼ぶようになった。 |
歴史背景 | 原産地は中国中南部。日本には中国から伝わり10世紀に朝廷の内膳所で栽培されていたという記録がある。昔から、健胃、食欲増進、精神安定、鎮咳、殺菌、利尿、浄血などさまざまな効能があるといわれ、薬用として日本人の生活に馴染んできた。戦国時代、朝鮮出兵の折り、加藤清正は部下の士気の低下を大葉の入った漢方薬『香蘇散』で治したといういい伝えがある。 生産量日本一を誇る豊橋温室園芸農業協同組合・大葉部会は、1955年ころ、石川県から大葉の葉を取り寄せて研究を始め、1962年にシソの葉の部分をとくに「大葉」と呼んで商品化を進めた。1968年に正式に大葉部会を発足。1970年ころには大葉の全国販売主産地に。1973年には周年栽培を確立。検査体制を充実させ、保冷輸送も導入するなどして品質管理にも力を入れ、さらに売り上げは向上。1992年には減農薬への取り組みもスタートし、1995年には日本農業大賞を受賞。2003年に環境に優しい継続的な栽培を目指すべく、生産者全員がエコファーマー認定を受け、現在も更新中。 |
時期 | 通年 |
特徴 | さっぱりとした風味、独特の香りで、つまもの、薬味として多用される。 体によい食品としても認知されている。 |
料理名 | 刺身のつま、薬味、天ぷら |
調理法 | そのまま、あるいは千切りなど刻んで。 |
加工品 | 大葉ジュース |
選び方 | 独特の香りが強く、色鮮やかでつやがあり、変色がなく、葉先までぴんとしてしおれていないもの。 |
保存方法 | 水分を逃さないよう少し湿らせたキッチンペーパーなどで包んで、ラップをするか、タッパーに入れて冷蔵庫で保存する。 |
栄養 | β-カロテンの含有量は、野菜のなかでトップクラス。そのほか、カルシウム、鉄、カリウム、ビタミンB1、B2、Cが豊富。香りの成分、ペリルアルデヒドには強い防腐作用がある。また、ロズマリン酸というポリフェノールを多く含む。 |
問い合わせ先 | 豊橋温室園芸農業協同組合・大葉部会 http://www.toyoon.or.jp/item.html |
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