名称 | 宍道湖しじみ(ヤマトシジミ) |
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都道府県名 | 島根県 |
区分 | 魚介類 |
分類 | シジミ科シジミ属 |
学名 | Corbicula japonica |
外国語名 | freshwater clam |
生産地 | 宍道湖全域 |
収獲地域情報 | 斐伊川水系の下流部にある汽水湖で、途中にある中海を経て、日本海から流入する海水と、斐伊川からの淡水が入り混じる環境(斐伊川→宍道湖(汽水湖)→大橋川→中海(汽水湖)→境水道→日本海)。河川から多くの栄養分が流入し、プランクトンが増加。この豊富なプランクトンを餌にする貝類が増え、小魚が増え、さらにそれらを餌にする魚が増えるという自然のサイクルで、多くの生物が育まれている。 ヤマトシジミは、真水でも海水でも生息できるが、海水や通常の汽水湖の1/3~1/10ほどの薄い塩分濃度を好む。宍道湖は通常の汽水湖と比べて塩分濃度が低く淡水に近い環境であるため、おいしいヤマトシジミの産地として知られている。 |
由来 | 「シジミ」については貝殻の表面に横じわが多数あり、「縮貝」からシジミへと転じたという説があるが、「ヤマトシジミ」についての語源は不明。 |
歴史背景 | 縄文時代の遺跡からも出土することから、有史以前から食べられていたと考えられる。 |
時期 | 通年(旬は産卵で身が肥えた7月前後の「土用シジミ」と、1~3月の「寒シジミ」) |
特徴 | 淡水のシジミ類に比べて食味がよく、大粒のため、調理法も多岐にわたる。 |
下処理 | 旨味が抜けてしまわないよう真水ではなく、必ず1%程度の塩分を含んだ水を貝がひたひたにかぶるくらいに入れ、暗い場所に2~3時間置き、砂抜きをする。 |
料理名 | 貝の旨味が出ただしまで味わうなら、塩汁または味噌汁。大粒のものならバター焼きや酒蒸し、和え物にも。 |
調理法 | 砂抜きしたものを水から煮て、アクをすくい、殻が開いたら塩汁のできあがり。味噌汁にする場合は、アクをすくったあとに味噌を入れて煮立てないうちに火を止める。煮過ぎに注意。和え物にするときは、サッと茹でて酒を入れるとよい。 |
加工品 | 加熱済みのレトルトパック |
選び方 | 口がしっかり閉まり、できるだけ大粒で殻につやのあるものを選ぶ。貝殻の色は、生息する環境により、黒っぽいもの、黄色がかったものなど違いがあるが食味の違いはない。 |
保存方法 | 1日程度なら、ザルにいれて冷蔵庫で保存。長期保存なら砂抜きしたものをポリ袋に密閉して冷凍するとよい。 |
栄養 | 肝臓の働きをよくし、胆汁などの生成を助けるメチオニン、タウリンが豊富であるとともに、必須アミノ酸や鉄分、ビタミンB12も多く含んでいる。 |
問い合わせ先 | 島根県水産課 http://www.pref.shimane.lg.jp/suisan/ |
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