乳がんの治療中に
味覚障害が起こった時も。
おいしく、食べやすいレシピ

乳がんの治療中に
味覚障害が起こった時も。
おいしく、食べやすいレシピ

総合監修

avatar1

昭和大学医学部 外科学講座 乳腺外科学部門 教授

中村 清吾先生

詳細を見る

レシピ監修

avatar2

管理栄養士

井出 杏海先生

photo1
治療中に、味覚障害が起こったら、
我慢せず、担当医や医療関係者に相談を。
乳がんの治療中は、一時的な味覚障害が起こることがあります。個人差はありますが、味を感じにくくなる、甘味に過敏になる、苦味や金属のような味を感じる、などの症状が出ることがあります。味覚障害で困った時は、我慢せず、担当医や医療関係者に相談しましょう。また、症状がある間は、それぞれの症状に合わせて、食べやすいように工夫をし、しっかり栄養を摂って、体力を維持することが大切。そのうえで、お口の中を清潔にし、潤いを保つことも、症状の緩和につながります。
味覚障害に合わせ、だしや調味料を
工夫したレシピで、おいしく食べやすく。
味覚障害がある時は、症状に合わせて、食べやすくなるように、だしや調味料を工夫してみましょう。味を感じにくい時は、酸味や香辛料をプラスすると、食べやすくメリハリのある味つけになります。甘味に過敏な時は、みりんや砂糖を控え、柑橘類や梅干しなどの酸味を加えると、さっぱり食べられます。塩や醤油が苦く感じる時は、塩味を控え、だしをきかせたり、バターや牛乳、チーズなどの乳製品を加えると、コクが出ておいしくなります。味覚障害によって調理に困ったら、ご家族や身近な方に、下味をチェックしてもらうと良いでしょう。また、味覚障害がある時は、においにも敏感です。納豆や青身の魚など、においの強い食品は避けましょう。
photo2

レシピ1

豆腐とめかぶの柚子こしょう和え
調理時間5分
乳がん治療中に味が薄く感じる時は、酢の物などの酸味をきかせた料理がおすすめです。乳がんの時に摂取したい大豆製品、今回は豆腐を味付けめかぶの酸味と柚子こしょうの辛味でおいしくいただけるように味付け。混ぜ合わせるだけの簡単レシピで、体力がない時にもサッと栄養が摂れます。
know__photo-1

作り方

num1
豆腐は耐熱ボウルに入れてふんわりとラップをかけ、600Wで2分加熱する。キッチンペーパーを敷いたザルに上げて水きりしながら冷ます。
num2
別のボウルにめんつゆと柚子こしょうを入れてよく混ぜる。めかぶ、桜えび、かつおぶしを入れて混ぜ合わせたら①の豆腐を入れて、豆腐の形が残る程度にざっくりと混ぜる。
point
めかぶの代わりにもずくでもさっぱりとおいしく作ることができます。
材料(2人分)
1人分 55kcal 食塩相当量 0.9g
絹ごし豆腐 150g
めかぶ(味つけめかぶ) 1パック(50g)
桜えび 大さじ1
めんつゆ(3倍濃縮) 大さじ1/2
柚子こしょう 小さじ1/8
かつおぶし 小袋1/2(1.5g)

レシピ2

サラダそば
調理時間15分
ゆで上げたそばに、アボカド、きゅうり、赤玉ねぎ、ツナなどをのせ、レモン果汁を入れためんつゆでいただくサッパリ味のそば。そばと薬味だけでは栄養が偏りがちになるので、野菜やツナ、アボカドをのせてバランスが良い1品料理に。アボカドは抗酸化作用があるビタミンEや疲労回復効果のあるビタミンB群も豊富です。乳がん治療中はめんつゆなどの甘味も強く感じてしまう可能性があるので、レモン果汁を入れてサッパリしたつゆに味を引き締めます。
know__photo-1

作り方

num1
きゅうりはせん切り、アボカドは種を取り除き食べやすい大きさに切る。
num2
赤玉ねぎは薄切りにし、水にさらしてキッチンペーパーで水けをふく。
num3
そばはゆでて冷水でしめ、水けをしっかりきる。
point
器に③を盛り、ツナ、きゅうり、アボカド、赤玉ねぎをのせる。よく混ぜたAをかける。
材料(2人分)
1人分 465kcal 食塩相当量 2.7g
そば(乾麺) 150g
アボカド 1個
きゅうり 1/2本
赤玉ねぎ 1/4個
ツナ(缶詰、ノンオイル) 1缶(70g)
A
めんつゆ(3倍濃縮) 50ml
レモン果汁 大さじ1と1/3
50ml

レシピ3

参鶏湯ミルク風
調理時間30分
骨付き手羽元肉に切りこみを入れて、もち米、長ねぎ、にんにく、しょうがで煮込み、仕上げに牛乳を加えます。手羽元の骨からだしが出て、具材をおいしく炊くことができます。お鍋に具材を入れるだけで本格的な味の参鶏湯をお手軽に作れるようにしています。だし汁と牛乳の相性は抜群で、苦みの原因となる塩と醤油を減らして作ることができます。
know__photo-1

作り方

num1
鶏手羽元は骨と肉の間に包丁を入れ、流水で洗ってキッチンペーパーで水けをしっかりふく。塩小さじ1/2を振ってもむ。
num2
長ねぎは長さ3~4cmほどのぶつ切り、しょうがは薄切り、にんにくは芽を取って包丁の背でつぶす。
num3
鍋にA、①、②を入れ、中火にかける。沸騰したらアクを取り、ふたをして少しずらしてかぶせ、弱火でとろみが出てくるまで煮込む(約25分以上が目安)。
point_4
牛乳を加えてひと煮し、塩小さじ1/2で味をととのえ、ごま油を加える。器に盛ってブラックペッパーを振り、くこの実と糸唐辛子を添える。
材料(4人分)
1人分 300kcal 食塩相当量 1.5g
鶏手羽元 8本
小さじ1/2
長ねぎ(白い部分) 2本分
しょうが 2片(20g)
にんにく 4片
A
もち米 大さじ6
800ml
200ml
小さじ1/2
牛乳 100ml
ごま油 大さじ1/2
ブラックペッパー 適量
くこの実 適宜
糸唐辛子 適宜
avatar7

総合監修

中村 清吾先生

昭和大学医学部 外科学講座 乳腺外科学部門 教授

1982年3月
千葉大学医学部卒業
1982年4月
聖路加国際病院外科レジデント
1993年2月
同病院情報システム室室長兼任
1997年
M.D. Anderson Cancer Centerほかにて研修
2005年6月
聖路加国際病院ブレストセンター長(初代)
乳腺外科部長
2006年4月
聖路加看護大学 臨床教授兼務
2010年6月
昭和大学医学部 外科学講座 乳腺外科学部門 教授
昭和大学病院ブレストセンター長
2014年4月
昭和大学薬学部病院薬剤学兼担講師
徳島大学客員教授
2016年2月
天津医科大学客員教授