穀類
乾パン
外国語名 | hardtack, ship biscuit, hard biscuit (英) |
---|---|
由来 | 明治期に軍用保存食として開発された「重焼麺麭(じゅうしょうめんぽう)」の名称が、重傷に通じるとして嫌われたため「乾麺麭(かんめんぽう)」と改められ、これが「カンパン」となったとされる。 |
歴史背景 | 幕末に水戸藩は兵糧丸、薩摩藩は蒸餅、長州藩は備急餅とよばれる非常用のパンを作っていた。明治期には軍がヨーロッパに技師を派遣し、ドイツ式のビスケットを採用した。 |
伝来 | 1842年に伊豆韮山の代官が非常時に備えて保存できる携帯食としてパンを焼き始めたのが日本では最初と言われる。 |
特徴 | 固く焼き締めたビスケットの一種。軍用保存食の堅パン(ハードタック)の一つに分類される。軽量で保存性があるため、災害時の非常食としての備蓄食品、登山や航海用の携行食としても用いられる。保存性を高めるため,包装した乾パンをさらに缶詰にしたものもある。水分が少なく、最初は固いビスケットのようであるが、良くかむと香ばしさと甘味が広まる。風味付けにゴマを加えることもある。 |
選び方 | 包装が破れていないかを確認する。 |
保存方法 | 直射日光や高温多湿を避けて保存する。 |
栄養 | 主成分は炭水化物。タンパク質、脂質も含まれる。食物繊維、カリウム、カルシウム、銅、亜鉛、葉酸などが比較的多く含まれる。 |
原材料名 | 小麦粉、砂糖、食塩、ショートニング、イーストなど。ゴマを加えることもある。 |